2017年9月5日火曜日

『浜辺のたからさがし』

ときおり、北海道ののらさんが、図書館放出の本が欲しいかどうか、訊いてくれます。
「欲しい、欲しい」
私の欲しがりそうな本を訊いてくれるので、すでに持っている本以外、たいてい欲しくなってしまいます。


『たくさんのふしぎー浜辺のたからさがし』(浜口哲一文、松岡達英絵、福音館書店、1993年4月号)は、もう四半世紀近く前の本、私がビーチコーミングという言葉も知らない頃、出版されたものです。


いつも思うことですが、『たくさんのふしぎ』はページ数も多く、子どもを対象に書かれたものであるにもかかわらず、大人にも読みごたえ、見ごたえがあります。


絵は、大好きな松岡達英さんです。


クイズのページもありました。
実際に自分の目で見たことのある馴染みのあるものも、馴染みのないものがありますが、Shigeさんやhiyocoさんのブログに出てくるものばかりなので、ほとんど、なにものかわかります。

日曜日に海に行って、砂茶碗を見ましたが、一番下の絵の、ヨシの根、普通だったら何の関心も寄せず見過ごしますが、
「あぁ、川から流れてきたんだ。どこの川だろう?」
と興味深く見ました。


「今年も青いものが来た!」
と、ビーチコーマーの皆さんが毎年興奮する、カツオノエボシ、ルリガイ、ギンカクラゲなどが、どうやって波間を漂い、どうして打ち上げられてしまうのか、とてもわかりやすい、素敵な絵です。


作者の浜口哲一さん(1947-2010、執筆当時は、平塚市博物館学芸員。のちに博物館長)は、おもには神奈川県平塚市の浜で、観察をされていました。


そんな浜口さんが屋久島に行かれて、サンゴの浜に見とれる間もなく、拾い集められた、熱帯、亜熱帯の種子たち、その興奮が伝わってきました。









4 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

うわ~、よかったですねー!いいなぁ。浜口さんがまだご存命か私が拾いものにもっと早く目覚めていれば、
平塚博物館に通っていろいろ伺えたかもしれないのにと残念でなりません。松岡さんの絵もほんといい!
後ろのナホバの号も気になります。私が定期購読を始めてからまだ民族学っぽいのはない気がします。
9月号のアリになった数学者の号、内容も面白かったのですが、絵も気になって描いた脇阪克二さんを調べたら、以前春さんが紹介されていた地下足袋のテキスタルデザイナーでした。繋がってびっくり!

さんのコメント...

hiyocoさん
本棚が少なくて、本棚をつくれる場所も見当たらない中で本が増えすぎ、『たくさんのふしぎ』の定期購読は一年で挫折してしまっています(笑)。

そうそう、浜口さん62歳でお亡くなりになるなんて、早すぎましたよね。平塚市博物館では、野鳥や植物の観察会や、「漂着物を拾う会」もなさっていたそうです。私も参加してみたかったなぁ。

Shige さんのコメント...

たくさんのふしぎ、面白いので丸善で気になる号は買い求めています。ただ、この方法ですと、買い逃すこと多いのですが、定期でやったら増えすぎですね。(笑)

浜口さん、学会でお会いしたことがありましたが、面白い方でした。文一で出版された「海辺の漂着物ハンドブック」も楽しい本ですね。


さんのコメント...

Shigeさん
短い文章でしたが、面白そうな方だと思って調べたら、お亡くなりになっていました。せっかく海辺の良い空気を吸っていらしたのにね。残念でした。
さっそく、「海辺の漂着物ハンドブック」も注文しました(^^♪