2016年8月17日水曜日

静と動

玄関を入ると、階段の向こうに手入れの行き届いたみどりが見えるはずですが、そのみどりの先に夫が材木を積み上げてから、すっかり手入れする気がそがれてしまいました。

タマリュウを植えてあるところは、春にはスギナが伸び放題、そのあとにドクダミやシダが生い茂り、それを取り囲んでいるつつじも枝を伸ばして、足を踏み入れられないジャングルの様相を呈していました。
母屋の北側はそこだけでなく、なにもかも伸び放題、行くのも億劫な空間になり果てています。


昨日、意を決して草を抜いて、つつじやモチを刈り込みました。


窓近くには大きなコガネグモが巣をかけていました。


糸で巻いたアブを抱えています。
しばらくして、アブは下に放り投げるようにして吊るしました。

私が伸び過ぎたドクダミをせっせせっせと抜いている間、コガネグモは微動だにしません。
「まあ、退屈しないの?」


せっかくの巣ですから、壊さないように草むしりしていたのですが、モチの木に絡まった蔓草を取り除いたら、糸が切れて、巣が不安定になってしまいました。
そのときは、コガネグモは動きませんでしたが、しばらくして動きました。まず左上、次は右下、最後に左下のまだ残っているドクダミに糸を掛けて、どうやら巣を、応急措置的に補修したようでした。
その素早いこと、素早いこと、まるで別人(別蜘蛛)のよう、修理が終わると、また下を向いて静止です。


あれぇ、手元にカメラがないときでしたが、アブを捕まえました。
その時は、下向きではなく上向きになっていて、
「なんだ、なんだ!」
口からざざっと、1センチ幅くらいの糸でつくった帯を吐き出して、アブを瞬く間にぐるぐる巻きにしてしまいました。
ものすごい早業!
そのアブも、下に吊りました。


今朝室内から蜘蛛の巣を見ると、昨夜大雨が降ったというのに、コガネグモは健在でした。
そして、昨夜大宴会をしたのでしょうか、吊るしたアブは二つともなくなっていました。

アブは、衣服の上からでも刺します。しかも刺された跡が何日も痒いのです。
コガネグモさん、頑張って!






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