2015年7月31日金曜日

クサギの花


咲きそうで、長い間咲かなかったクサギがやっと咲きました。


蕾かと思っていたのは苞でした。
苞がほんのり色づき、その中から赤い花柄がのびて、花が咲いています。


この苞がだんだん赤みを帯び、秋には真っ赤になって、真ん中に青い実が実って、それはそれはきれいです。


その実は、藍以外で唯一の青く染める草木染料となりますが、絹糸2キロに対して、クサギの実は3キロ必要だそうです。
昔は、実を乾燥させて保存しましたが、今は必要量集まるまで、冷凍保存しているようです。


iichiから、クサギ染めのスカーフの画像をお借りしました。







2 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

何年も前に横浜そごうのイルムスで草木染のきれいな色のTシャツを買いました。ペラペラなので夏のヨガの時に着ています。そしてiichiのスカーフの色を見て同じだと思いました。Tシャツはジャム瓶型のプラ容器に入っていたので、今も息子のおはじきやビー玉入れとして使っています。パッケージを見るとclerodendronとあって、予想通りクサギでした。ビンゴ!!!花の形も面白いですね~。

さんのコメント...

hiyocoさん
あぁ、クサギって、独特の青に染まるのですね。友人で結城紬を織っている人が、実の季節に躍起になって集めていました。きょろきょろして、クサギが見つかると飛び込んでいただいて冷凍しているようでした。それでも反物を染めるにはまとまって必要ですが、もしかしたら外国からも輸入されているのでしょうか?他の国にもクサギ(clerodendron)はあるようです。
個人の写ったお写真なので借用するのがはばかられましたが、染色の先生が着ていらっしゃる、素敵な着物の写真も見ました。男性でしたが、明るい青がそれはそれは素敵でした。
それにしても、黒い実、紫の実、自然界には数限りなくありますが、昔の人はどれも試してみたのでしょうね。その中でクサギからだけ美しい色に染められるというのですから驚きです。
ちなみに結城紬の糸は繭からつくらないで、真綿にしたものを紡いでつくります。撚りも甘くて、全然違う風合いになります。