2014年10月13日月曜日

八郷産のウズラマメ


毎年、ウズラマメ、ナタマメ、フウセンカズラ、オキナワスズメウリなどごちゃごちゃ植える豆棚ですが、今年は、ウズラマメしか植えなかったので、すっきりしています。
ひと月ほど前の写真です。

ウズラマメの種を少し差し上げたようこさんに、六月に会ったときのことです。
「いただいた豆が、芽を出しました」
「えぇっ、あれは七月の第一週に蒔くって言わなかったっけ」
「あれっ、すっかり忘れてた」
そんなやり取りがありました。

確かに暑さも増し、ものみな成長している七月に豆を蒔くのはいかにも遅いような気がして、私も待ち切れず、豆棚の片側は六月半ばに蒔いてみました。
右が六月蒔き、左が七月蒔きです。

てっぺんで混じり合っているので、この時点でどちらがどうとも言えませんでしたが、数日前に本格的に収穫してみると、七月に蒔いたものの方が、黒ずんだ豆が少ないことがわかりました。


右の方が黒ずんでいるものです。
もっとも、これまで毎年七月一週に蒔いてきましたが、過去にも黒ずんだもの、虫害にあったものもありましたから、今年はたまたまかもしれません。

昨日、またようこさんに会ったので、その後ウズラマメがどうだったか聞きました。
「おいしかったです。青いのも煮物にしたりして食べました。モロッコインゲンみたいでとってもおいしかった」
「莢が黒ずんでなかった?私も一部を早く蒔いてみたんだけれど、七月に蒔いた方が黒ずんでいるのが少なかったみたい」
「そうか、最高の蒔き時ってあるんですね。来年は七月に蒔いてみます」

まあ、微妙な差のようです。
一ヶ月ぐらい早くても十分育ちますが、昔の人は年による影響を最小限に抑えようと、蒔き時を守ったということなのでしょう。


この八郷に伝わるウズラマメ、我が家では、今年は例年に増してたくさん採れました。

どんな土地であろうと、原産地とは別に、地元産の野菜というものがあります。
例えばトウモロコシは中南米原産ですが、アフリカのガーナにはガーナの、ケニアにはケニアの、またアジアのタイにはタイの、カンボジアにはカンボジアの、それぞれの土地で長く栽培され、親しまれてきたトウモロコシというものがありました。
私もまた、八郷産のウズラマメを受け継いで再生産するというのは、嬉しいことです。
 
さて、ようこさんは、今年の春に思いついてヒヨコマメを蒔いてみたら花もかわいかったし、収穫もできたと言います。ただ、梅雨時に、ずいぶん腐ってしまったそうです。
「どうも、ヒヨコマメは湿気に弱いみたい。それで調べたら、ソラマメと同じ時期に植えるといいと言っている人もいるようなので、今年は秋に蒔いてみようと思って」
「えっ、冬を越すの?」
「だいじょうぶだって」

そう言えば涼しいエチオピア高原では、ソラマメも、ヒヨコマメも、レンズ豆も育っていました。
新しいことをやってみるのもまた、楽しいことです。
私も晩秋には、ヒヨコマメを蒔いてみたいと思っています。




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