2014年5月3日土曜日

ウスタビガ


昨日、竿にするために、たけさんの山の杉を切らせてもらいました。
姿がよく、太さもよい木は、ちょっと奥まったところに生えていました。そして、杉林は密集していたので、障害物なしに切り倒すことのできる、よい方向はありませんでした。


最善の方向にも、邪魔になる他の木の枝がありましたが、 軽トラックと木を綱を結んで、倒したい方向に張りました。
 
 
末口17センチほどの木は、ものの一分ほどで切れましたが、残念ながらやはり他の木に、枝もある先が引っ掛かってしまいました。
外す方向にひっぱってもゆれるだけです。夫は、家からチェーンブロックと脚立を持ってきました。


脚立にチェーンブロックをぶら下げ、切り口を持ち上げると浮きあがり、少しずつ切り口が後退して行きます。 そのつど、脚立の位置を動かします。


木は、少しずつ倒れて行きます。


でもしぶとく、なかなか落ちてはきません。


木が急に後退し、脚立が倒れたこともありました。


奮闘すること二時間余、やっと地上に落ちました。
夫はすごい集中力で乗り切りましたが、私はただの役立たずでした。


私が使い走りをすればいいのですが、時間もかかるので、せっかちな夫は、必要なものがあるたびに自分で取りに帰ります。その間に、ぶらぶらしていた役立たずの私は、山道の上から流れてきた土砂の上に、ウスタビガの繭を見つけました。


ウスタビガの繭の下部には穴が開いていて、そこから排せつ物など、汚いものは外へ出すそうです。


以前、mmerianさんに送っていただいて以来の遭遇でした。振るとかたかた音がするので、中の虫はもう死んでいるものと思われます。それにしてもきれいな姿です。






4 件のコメント:

Shige さんのコメント...

見たところ、間伐など手の入らなくなった林のように見えます。
外材が安く入ったり、手入れする人手不足などもあるのでしょうかね?

さんのコメント...

Shigeさん
このあたり、昔は松を植えていたようです。でも虫にやられて松はなくなり、自然に雑木林になっていたところに杉、檜を植林し、手入れも行き届かないまま、持て余しています。さりとて広葉樹ばかりになっているのは「みっともない」くらいの感覚でしょうか。でも手が行き届かないで、広葉樹がいっぱいあって、嬉しいです。
あと、刈った稲をはざかけしていた頃は、間伐材も「はざ棒」として、貴重な必需品でした。親や自分が植えた木で家を建てるのが悲願(笑)の世代はまだ生き残っていますが、「一緒に住んでやってもいいけれど母屋には住みたくない。建て直すか別の文化住宅を建ててくれ」というのが今の若い世代です。伝統的には息子夫婦に母屋を譲って「隠居棟」に住むのが当たり前で、その時も家を建てるのに木を使いましたが、若い世代は伝統建築には見向きもしません。
それでも、都会から来た人の中には、林業に関心を示している人もいます。日本にあうかどうかは別として、杉を切り倒してログハウスをつくる、カナダで修行した大工さんもいます。ただ、気候が良すぎて、このあたりの杉檜は目の詰み方がよくないようで、家でも建築には北茨城の杉を使っています。

mmerian さんのコメント...

連休に出かけたクマガイソウの自生する林業者の家を増築する時、山から伐り出すより買ったほうが安かったそうです。都会から林業を営むために移住した人が、戻って行ったり、かなり厳しい状態です。「すぎだらクラブ」もありますが、もっと木材の利用が増えればいいのに、と思います。
ウスタビガは、体を丸くして、ちいさく「きゅ~」と鳴きながら繭を作ります。上の部分は、頭で引っ張って両側に伸ばします。

さんのコメント...

mmerianさん
このあたりはまだ積極的に地元の木を切って使おうという人が、(私の周り)にはいて、よく聞きます。ただし、(元都会者でも)自分で切り出す人も多く、誰にでも真似できることではありませんね。自分の山の杉でログハウスを建てた家は、壮観です。ただ、地元の方で、自分の山の檜を使っているのですが、通常四間の材を使うのに、よそにないものをつくりたいと五間の材を使って、「どうだ?」と言うのですが、家全体が高すぎて間が抜けています(笑)。その方、家は総檜なのに、床柱はお父さんの思い出のある、庭にあった杉を使っていて、そこだけ、安っぽくてほのぼのしています。
ウスタビガ、聞けば聞くほどかわいいですね。前はよく冬になると気にぶら下がっている繭を見ましたが、最近は見ていませんでした。