2013年3月15日金曜日

Shigeさんからの贈り物


Shigeさんから荷物が届きました。
「なんだろう?」
開けるとビニール袋に軽石が入っていました。
おほっ、浜で拾われたものです。
軽い!


もしかしたら、軽石を見たのは、ずいぶん久しぶりかもしれません。昔は、お風呂場に必ずおいてあるものでしたが、最近では、「軽石もどき」ばかり使っていました。
軽石ではありませんが、マレーシアのサラワクでは、水浴び場で普通の石を身体を洗うのに使っていました。ビルマでは砂岩をあかすりとして、市場で売っていました。

さっそく、お風呂で、軽石でかかとを擦ってみました。柔らかくていい感じ、お布団の中でかかとに触ってみたらいつもよりすべすべになっていました。

「デニムを擦ってみて」
と言われていますが、はて、ときおり東京に行くとき履く(こともある)ジーパンは古くて、擦ると破れそうだし、上着もあったけれど、どうしたかなぁ。


そして、軽石と一緒に入っていたのは、日本海側で拾えるという、あこがれの白樺の皮の浮きでした。
木の浮き、ガラス玉の浮き、白樺の浮きなど、プラスティック製でない浮きは、やっぱり魅力的です。もっとも、プラスティックの浮きも嫌いではありませんが。

『新編漂着物事典』(石井忠著、海鳥社、1999年)には白樺の浮きは載っていません。日本では北海道から岐阜県以北に漂着し、石井さんの住んでいらっしゃるは玄界灘には漂着しないようです。

Shigeさんのブログにもあるように、白樺の浮きは、ロシアからか、あるいは中国北部からか、どこから来ているのか、まだわかっていないそうです。


穴の方からではなく、丸まっている端の方から紐が通せるか試してみると、割合簡単に通せました。
これなら、網を編むときに浮きをあらかじめ装着しなくても、あとからでも、楽々つけることができます。着脱自由、けっこう寿命も長そうです。


これは手持ちのロシアの白樺の箱の、組んであるところです。
白樺の皮に、この浮きのように強く丸まろうとする力が働いているなら、平らになろうとする力が常に働く杉のへぎ板を使う曲げわっぱなどより、数倍仕事が簡単なのかと思いました。
もしかしたら、釘も接着剤も使わないで、ただ組んでいるだけかもしれません。


左の小さい箱は、スウェーデンの白樺細工です。こちらも点に見えるのは飾り穴ですから、組み合わせてあるだけのようです。どちらも内側にはもう一枚貼ってあるので、仕組みは見えません。

Shigeさん、ありがとうございました。


2 件のコメント:

Shige さんのコメント...

喜んでいただけて何より!

そして白樺の箱に驚きました。ウキと同じ仕組みですね。ウキの白樺も剥いだ後に皮がひっくり返るのを応用しています。つまり樹皮の外側が内側になり、内側が外側になってますね。

さんのコメント...

Shigeさん
私も無知ですね。木の幹は丸いから、樹皮の外側がそのまま外側になっているのかと思っていました。浮きをのぞいてみたら、白い表皮が見えました(笑)。それにしても、皮の内側がきれいに剥がれていて驚きです。
箱は最初は白っぽいのですが、だんだん色が濃くなって、数十年経った今はいただいた浮きの濃い部分と同じくらいの色になっています。もっと濃い色の箱を見たことがありますが、自然に出た色かどうか、オイルなどを塗ったのか、不明でした。で、浮きを水に浮かしてみました。継ぎ目が真上か真下で安定するのですが、色の白っぽい方を水の中にして、継ぎ目を上にして長く漂っていたのではないかと思いました。
それにしてもロシアの木工技術はすごい!箱の蓋はまっすぐはめているだけですが、取っ手を持ってぶら下げても落ちる心配がありません。でも開けようとすると、簡単に開きます。きっと、上の縁から続けて内張りになっている薄い樹皮がクッションになって抑えているのだと思います。
浮きも、どう切っても浮くのに、丁寧な仕事ですから、きっとロシアのものでしょう(笑)。