2012年1月13日金曜日

キショウブ



作業棟建設のため、仮設作業小屋を移したりして、植える場所のなくなった彼岸花とキショウブを、雑草の力の旺盛な開拓地(かつて松林だったのに、数十年手入れされていなかった他人の土地)に、線状に植えておきました。キショウブは母からもらったもの、彼岸花は昔住んでいたところから移したものです。

おかげで、そこは夏のあいだ刈り払い機で刈り込むことができず、クズ、篠竹などの温床になっていました。手でまわりの草をとればいいのだけれど、夏の間は他の場所の草刈りも忙しく、間に合わなかったのです。

というわけで、いまごろ草むしりをして、キショウブと彼岸花を救出していました。

すると、見慣れない種がかたまって落ちています。
そのあたりに種を落とす可能性としては、クズ、ヘクソカズラ、たまにセイタカアワダチソウくらいしかありません。どれもこんな種を持っていません。
なんだろうと拾っておきました。




図鑑を見ると、キショウブの種でした。
「へぇ、そうなんだ」
昨年は移植したばかりで、しかも何度もクズに押し寄せられて、キショウブは「咲いたか、咲かなかったか」状態でした。

瀕死だったのでこんなに種を落としたのでしょうか?それとも、当たり前に毎年種をいっぱい落としていたのでしょうか。




種は、小麦粉を練って、棒状に伸ばし、小口から切っていったように、薄い円筒形や、半球形など、いろいろな形をしていました。




キショウブと彼岸花のまわりは、すっかりきれいになりました。




キショウブは、厳寒の中すでに新しい芽をしっかり出しています。



4 件のコメント:

Shige さんのコメント...

水辺に多いキショウブ、海にも川から注ぎ込んでいます、根っこをぶつ切りにしたようなこの種子、特徴的な形だったので、汀線でも目立ちます。

さんのコメント...

Shigeさん
さすがですね。
わたしなど、もうメガネをかけていても、小さいものはなかなか視界に入りません。かたまって落ちてて、やっと「あらっ」てものですから、海岸で見たら、絶対見逃しそうです。
浜辺って、本当に何でも打ち上げられているところなのですね。

のぶ さんのコメント...

春さん、遅ればせながら明けましておめでとうございます。
この、キショウブ、私も浜辺で時々見かけていたのですが、一年ぐらい前まで何のタネなのか判りませんでした。
最初は、タネなのか人工物なのかさえわからなかったです。
花は知っていても、どんな種か知らなかったり、反対に種は知っていてもどんな花かしらなかったりと、植物はおもしろいですね。
春さんのブログを拝見していると、見たこともないような植物や種なんかが出てきて、とっても楽しいですね。
今年も春さんのブログを楽しみにしております。(いつも拝見していますが、なかなか書き込みできなくて…)

さんのコメント...

のぶさん
あけましておめでとうございます。
私も最初見たときは種と思わず、虫とか、虫の糞なんて思ってしまいました。
今回は消去法でキショウブだとわかりましたが、浜辺で見たらお手上げでした。
亀を拾って来たりのご活躍、横っちょから拝見しています。
今年もよろしくお願いします。