2012年1月7日土曜日

キワタの実



以前、キワタの実は、たいせつに持っていてもはじけてしまって、全部捨ててしまった と書きました。
「そんなことはない、ちゃんと形を保っている」
とご指摘をいただいたTomokiさんから、嬉しいプレゼントがありました。Tomokiさんはタイに住んでいらっしゃいますが、お正月で一時帰国なさったとき、実や種を送ってくださったのです。

手に持つと、つるつるしていい感じ。久しぶりの感触でした。
長さは23センチほどです。

キワタは熟れると茶色くなり、ぽたぽたと落ちます。
よく乾燥した、茶色のものを拾っていたのですが、それが間違いだったようです。
まだ青い実の方が、はじけないとか。

村の家々の屋根を超え、高くそびえるキワタの木が、枝を横に長く伸ばして、その枝枝から、実がぶら下がっている様子はとてもユーモラスなものです。
どこかに写真があるはずだと、我が家のブラックホールならぬブラックボックスを開けてさがしてみたのですが、簡単には見つかりませんでした。




そのかわり、サラワクの州都クチンの、「私の木」の板根の写真が見つかりました。

8 件のコメント:

Shige さんのコメント...

おお~!立派な板根ですこと。これもキワタなのでしょうか?

さんのコメント...

Shigeさん
タイのキワタは、栽培種でなくても、すっと伸びて、枝も葉も疎です。
でも、このみごとな板根を持った木も、パンヤ科(BOMBACACEAE)のようです。
板根は、地面が硬いとできると言います。サラワクの熱帯多雨林の中にはたくさんの板根を持った木が生えていますから、キワタも硬い地盤に適応してきたのでしょうか。
フタバガキ科の大木も、タイのものはほとんど板根らしい板根をもっていません。

Tomoki さんのコメント...

タイでは確かにフタバガキ類も板根の発達したものを見かけませんね。

キワタ(Bombax pentandra)はタイでは写真ほどに大きく育ったものはまだない気がします。導入?移入?してから比較的日が浅いんでしょう。

一方Bombax ceibaは導入されたのが古いようで、アユタヤ周辺でも板根の発達したものを散見することができます。

さんのコメント...

Tomokiさん
ナーン県のラオス国境に近い村には、布団や枕にするために、どの家にもキワタが植えられていましたが、かなり立派なものでした。東北などでは、ついこの前までキワタを入れた布団ではなく、草のござで寝ていましたから、キワタ栽培の必要性も低かったのでしょうね。
その村では50年前(今からだと75年前)まで、布団や枕の布をつくるための綿も栽培していましたが、木綿糸が売られるようになって栽培は廃れたと聞きました。
山岳民族も布団が必要と思いますが、木綿やキワタは育てていたのかどうか、その村では、山岳民族が山を降りてきて、自分たちが栽培したお茶(ミェン)と交換に、布など、必需品を手に入れていました。
アユタヤあたりで、Bombax ceibaの板根の発達したものが見られるとのこと、いつか見てみたいものです。

匿名 さんのコメント...

8年前にラオス旅行でビエンチャンのメコン川横の公園で(3月)大きな木に沢山の実が成って無数の茶色い実が落ちていました。中をあけましたら綿がびっしりと詰まっていました。最近になりキワタと知り中の綿を取り出すと4mm大の黒い種が95ケ出てきました。
大木には成りませんが栽培し楽しんでみたいと思っています。

さんのコメント...

匿名さん
こんにちは。以前コメントくださった匿名さんでしょうか?初めての匿名さんでしょうか?
タイ北部やラオスで自家製の枕なら種も莢も入れたりしますが、売るときにはあの種を全部取らないといけないので、種とりの道具があるとはいえ、大手間です。
種を取ったら、綿がたくさん出て大変だったでしょう?
私はせっかくはじけてない実をいただいたので、割ってみるなんてとてもとても、大切に、割れないように眺めています。

匿名 さんのコメント...

春さんへ
私は初めての投稿者です。コメントの追加をします。
昨日、知人から綿の種を頂き育成について調べ中、ラオスの実を思い出し開けたのは8年ぶりの昨日でした。取り出した良質の綿の多さにビックリ。試しに3粒ポットに撒いてみました。
当時他にタマリンドの実(甘い、食用)を発芽させたことも有りました。
写真を付けたいのですがやり方が分かりませんので残念です。
ニックネームHasesanziより

さんのコメント...

Hasesanさん
そうでしたか。これからも、遊びに来てください。
綿の種は、このあたりでも栽培している人がいますが、ずいぶんアルカリ性を好み、灰をどれだけ入れるかが、よく育つかどうかの分かれ目と聞いたことがあります。
私も綿栽培に成功した年がありましたが、次の年に植えそびれて、古い種は発芽率が落ちるとのこと、そのままになってしまいました。
カポック(キワタ)は、繊維が短いので紡ぐのは難しいのですが、キワタの布(本当かどうか?)も持っています。
タマリンドの甘い実は交配種ですから、はっきり覚えていませんが、柿のように、酸っぱい木に甘い木を接ぎ木するのではなかったかしら。
日本で育てるなら、実はならないだろうから、葉っぱを食べるといいですね。