2011年12月28日水曜日

小さい羽根



八郷の町の温泉に併設している農産物直売所に、注連縄を買いに行きました。毎年、ここの注連縄を飾っています。
「ついでに、温泉に入っていこうか?」
「そうしようか」
最近は、ずいぶん温泉に縁のある生活をしています。寒いからでしょうか。年取ったからでしょうか。

地下千五百メートルから掘り上げている温泉ですが、ジャグジー、打たせ湯、サウナ、源泉(沸かしていない温泉)、露天風呂といろいろあります。




露天風呂に入っていたら、水面に何かただよっています。種のようです。
露天風呂は高台にあり、見回しても近くには、大きな木はありません。わずかに、剪定された低いカエデと、萩の群生が見えます。
あっ、もう一つありました。夏から秋に白い花を咲かせる生垣の植物が。

もっと浮いていないかしら。
「おや、もう一つ浮かんでいる」
拾ってみたら、二つ目はなんだ、水死したガガンボでした。




なくさないように、しっかりつまんで、温泉からあがって、脱衣場でメガネをかけて見ました。
なかなかかわいい種です。




「なんだろう」
家に帰って、『たねのずかん』(福音館書店)を広げて見ます。
載っていません。

でも、白い花の生垣の木が気になります。
『樹木図鑑』で調べたら、白い花は、ハナゾノツクバネウツギという名前でした。実の写真はありませんでしたが、名前からして、この木の実に違いありません。
ハナゾノツクバネウツギ(Abelia grandiflora)は、シナツクバネウツギとユニフローラの交配種だそうです。
街路樹の下の生垣としてよく植えられていますが、なんとなく印象が硬くて、そんなに好きな木ではありませんでした。




長さ5ミリほどの小さい種です。
「かわいいなあ」



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