2011年5月8日日曜日

石屋さんの小石





八郷から、西の山を超えると、そこは関東平野の東端の町、真壁です。
真壁は古くから石の町として栄え、中国からの輸入石が主流となった今でも、石屋さんが並んでいます。

久しぶりに石屋さんを訪ねました。
痛ましいことに、どの石屋さんにも、倒れて首がとれた観音さまや、お地蔵さまが、積み上げてあります。5メートル以上あるような観音さまも、無残に倒れていました。
地震のとき現場にいたら、さぞかし恐ろしかったことでしょう。

気弱な私は、首のとれたお地蔵さまを撮したりする勇気がありません。
やっと壊れた燈籠のパーツだけ写真に撮りましたが、これでは惨状は、全然伝わりません。




どの石屋さんも、まだ余裕が無いのか、石が散乱したままで、小石なども袋からこぼれ落ちていますが、石を拾うのが好きな私も、さすがに石屋さんの庭先で、拳大の石を拾うのははばかれます。
「泥棒」のようだからです。

そこで、夫が用を足している間、花の写真など撮っていましたが、




指の先くらいの小さい石なら、許されるかしらと、拾ってしまいました。
スパイラルに消えた白い線、中がどうなっているのか不思議です。




この石は、白い線の上下に、細い黒い線が見えるけれど、これも堆積したのかなあ、なんて見ていると、夢が太古に広がります。




2 件のコメント:

Shige さんのコメント...

こうした白いラインは石英の脈でしょうね。何かの具合で、石に割れ目(クラック)が入り、その隙間を石英が充填して言ったものでしょう。こうした脈に入りやすいのは、石英や方解石でしょうね。
酸をかけてアワアワ・・・となれば、方解石です。

さんのコメント...

Shigeさん
クラックが入ったところに、石英は入り込むのですか?知りませんでした。
表面に、黒い砂がたまり、次に白い砂が来て、と堆積したものが、長年かかって、石になったものとばかり思っていました。
すると、まわりの石の方が古くて、入り込んだ石英や、方解石が新しい、そして入り込んだときは、細かい砂だったのですね?
石って面白いですね。