2010年3月26日金曜日

小さい舟 ビープ


写真上の、薄い種の入った舟、プカー・マリットマイ(タイ語)は、舟の長さが70センチですが、大きいものでは、なんと120センチもあるそうです。残念ながら、私はそんなに大きな実は見たことがありませんが。

写真下の、短いものは、長さが30センチほどの、やはり固い舟に種を入れた、ビープ(タイ語、学名はMillingtonia hortensis)です。
プカー・マリットマイは、樹上に長く伸ばした枝の先に実をつけますので、その姿がとても特徴的ですが、ビープの方は、当たり前な形、つまり普通の枝から、普通にぶらさげて、実をつけます。

タイの開けた森の中で拾いました。岩場にもよく生える、中くらいの高さの木です。
舟の中の右の方、種を押さえている板が半分残っています。




無理やりはずしてみますと、薄い羽をつけた小さい種がお行儀よく並んでいました。
こんなにたくさん種がこぼれたなら、あたりいったいこの木ばかりになってしまいそうですが、ビープは、どちらかといえば、岩場を好んで生えたりする木なので、条件のよいところに着地できる種も限られ、そのため、たくさんの種が必要なのでしょう。




種は、羽も入れて、幅が2センチほどの小ささです。
小さくて、岩の隙間などにもぐりこむのは得意なのでしょう。こぼれると、拾うのがたいへんな種です。

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